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可変NDフィルターおすすめモデル3選と購入ガイド

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カメラ初心者の多くは、写真の明るさ調整で悩むことがあります。

明るい場所で撮影すると写真が白くなりすぎたり、暗い場所では被写体が見えにくかったり、なかなか思い通りの写真が撮れないものです。これは、カメラの仕組みや露出の基本をまだ十分に理解していないからかもしれません。

特に屋外での撮影では、光の量が時間や天候によって大きく変わります。その結果、適切な設定を見つけるのが難しく、露出が不安定になりがちです。せっかくのシャッターチャンスを逃してしまった経験はありませんか?

そんなときに便利なのが「NDフィルター」です。中でも「可変NDフィルター」は、初心者でも簡単に使え、一枚でさまざまな撮影シーンに対応できる優れものです。

ずばり、おすすめの可変NDフィルターはこちらです。

  • K&F Concept 可変NDフィルター ND2-ND32 TRUE COLOR
  • K&F Concept NANO-X 可変NDフィルター ND32-512
  • NiSi TRUE COLOR VARIO 1-5stops ND2-32

本記事では、露出の基本からNDフィルターの種類と上記おすすめの可変NDフィルターを詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

目次

露出について

まずは、写真撮影の基本である露出について理解しておきましょう。

露出とは、センサーにどれだけの光を取り込むかを示すものです。適切な露出を得るためには、「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つの要素をバランスよく調整する必要があります。

絞り(F値)

絞り(F値)は、レンズ内の開口部の大きさを調整する機能です。絞りを開ける(F値を小さくする)と、背景がぼけて被写体が際立つ写真を撮ることができます。

しかし、絞りを開けるとレンズを通る光の量が増えるため、明るい環境では白飛びしやすくなります。逆に、絞りを絞る(F値を大きくする)と、被写界深度が深くなり、全体にピントが合った写真になりますが、光の量が減るため暗くなります。

こちらの過去記事「F値は低いほうがいい?カメラ初心者が誤解しがちなポイントを解説」でもF値について解説していますので、F値について詳しく知りたい方は一読をおすすめします。

シャッタースピード

シャッタースピードは、シャッターが開いている時間を調整する機能です。シャッタースピードを遅くすると、センサーに多くの光を取り込むことができ、暗い環境でも明るく撮影できます。また、動いている被写体がブレて写り、動きの軌跡を表現することができます。しかし、明るい場所でシャッタースピードを遅くすると、光が過剰に取り込まれ、写真が白飛びしてしまうことがあります。

一方、シャッタースピードを速くすると、動いている被写体を止めて撮影できます。スポーツや野生動物など、動きの速い被写体を鮮明に捉えることが可能です。ただし、光の取り込み時間が短くなるため、暗い環境では写真が暗くなりがちです。

動画の場合のシャッタースピード

動画撮影においては、シャッタースピードはフレームレートによってある程度固定されます。一般的な映像の滑らかさを得るためには、シャッタースピードはフレームレートの倍の数に設定するのが基本です。これは「180度シャッター角ルール」と呼ばれます。

例えば、フレームレートが24fps(フレーム毎秒)の場合、シャッタースピードはその倍数である1/48秒に設定します。同様に、フレームレートが30fpsであればシャッタースピードは1/60秒、60fpsであれば1/120秒となります。この設定により、人間の目に自然で滑らかな動きを持つ映像を作り出すことができます。

しかし、明るい環境でこのシャッタースピードを維持すると、光の量が多すぎて映像が白飛びしてしまうことがあります。静止画のようにシャッタースピードを速くして露出を調整することができないため、光量を減らす別の手段が必要になります。

ここで役立つのが NDフィルター です。NDフィルターを使用することで、シャッタースピードを固定したまま光の量を減少させ、適切な露出で動画を撮影することが可能になります。特に可変NDフィルターであれば、撮影環境の変化に応じて素早く光量を調整できるため、動画撮影において非常に便利です。

ISO感度

ISO感度は、センサーが光を感知する感度を調整する機能です。ISO感度を上げると、暗い場所でも明るく撮影できますが、ノイズが増えて画質が低下します。ISO感度を下げると、ノイズが少なく高画質な写真が撮れますが、光量が不足すると暗くなります。

これら3つの要素を組み合わせて、適切な露出を設定します。しかし、明るい環境で絞りを開けて背景をぼかしたい、シャッタースピードを遅くして水の流れを滑らかに撮りたいといった場合、光の量が多すぎて露出オーバーになることがあります。そこで登場するのが「NDフィルター」というわけでです。


NDフィルターとは

NDフィルター(Neutral Density Filter)は、レンズの前に装着して光の量を減少させるフィルターです。サングラスのように均一に光を遮るため、色味やコントラストに影響を与えることなく、光量だけをコントロールできます。

NDフィルターを使用することで、以下のような撮影が可能になります。

  • 背景をぼかしたポートレート撮影:明るい場所でも絞りを開けて撮影できるため、被写体が際立つ写真が撮れます。
  • 水の流れや雲の動きを表現:シャッタースピードを遅くして、水や雲の動きを滑らかに描写できます。
  • 動画撮影での露出調整:適切なシャッタースピードを維持しながら、明るさを調整できます。

NDフィルターは、通常では難しい露出をコントロールして、写真や映像の表現の幅を広げるための重要なアイテムと言えます。

以下は、可変NDフィルターの光量と絞り段数の関係を図にしたものです。例えばND2は光量が50%、ND4は光量が75%減少します。

可変NDフィルター:光量と絞り段数の関係

NDフィルターの種類

NDフィルターには大きく分けて「固定NDフィルター」と「可変(バリアブル)NDフィルター」の2種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

固定NDフィルター

固定NDフィルターは、特定の濃度で光を減少させるフィルターです。ND2(1絞り分減光)、ND4(2絞り分減光)、ND8(3絞り分減光)など、濃度ごとにフィルターが用意されています。

固定NDフィルターのメリットとデメリット

メリット
固定NDフィルターは、光の減少量が一定のため、露出のコントロールが安定しており、色かぶりやムラが少ないです。また、構造がシンプルで、高品質なものを手頃に入手できます。

デメリット
撮影シーンに合わせて異なる濃度のフィルターを複数持ち歩く必要があります。そのため、荷物が増え、フィルターの交換も手間になります。特に、光の変化が激しい環境では、頻繁にフィルターを交換する必要があり、撮影のスムーズさを損なう可能性があります。

可変(バリアブル)NDフィルター

可変NDフィルターは、フィルターを回転させることで濃度を変えられるフィルターです。1枚でND2からND32など、幅広い濃度に対応できるものがあります。

可変(バリアブル)NDフィルターのメリットとデメリット

メリット
可変NDフィルターは1枚で複数の濃度に対応できるため、持ち運びが便利です。フィルター交換の手間がなく、撮影に集中できます。濃度を細かく調整できるため、露出の微調整がしやすく、光の変化にも素早く対応できます。

デメリット
クロスバンド現象(フィルターを回転させた際に発生するムラ:エックスムラとも呼ばれます)が起こる場合があります。また、固定NDフィルターに比べて構造が複雑なため、高品質なものは価格が高めです。安価なものは画質に影響を与える場合があるため、選ぶ際には注意が必要です。

初心者は可変NDフィルターがおすすめ

固定と可変でそれぞれメリットとデメリットがありますが、個人的な経験から、初心者の方には「可変NDフィルター」をおすすめします。その理由は以下の通りです。

1つでいろんなストップ数に対応

可変NDフィルターは、1枚でND2からND32(1〜5ストップ)まで幅広く調整可能です。これにより、撮影シーンに応じて細かな露出の調整が簡単に行えます。例えば、明るい日中でも絞りを開けて背景をぼかしたり、シャッタースピードを遅くして動きを滑らかに表現することが可能です。

細かく調整できる

濃度を微調整できるため、露出を細かくコントロールできます。例えば、微妙な明るさの変化に対応したり、意図した表現を実現するための調整がしやすくなります。

すばやく調整できる

フィルターを回転させるだけで濃度を変えられるため、撮影中に素早く対応できます。これにより、光の変化が激しいシーンでもシャッターチャンスを逃さずに済みます。


また、可変NDフィルターを選ぶ際には、レンズの直径に合ったフィルターを選ぶことが重要です。フィルターの直径がレンズと合わないと、装着が難しくなり、撮影時に不便を感じることがあります。

そこでおすすめなのが、大きめのフィルターを購入し、ステップアップリングを使用する方法です。ステップアップリングを使えば、1枚の大きめのフィルターで複数のレンズに対応できるため、後々別の濃度のフィルターを購入する必要がなくなります。

これにより、フィルターの管理も簡単になり、コスト面でも経済的です。特に、将来的に異なるレンズを使用する予定がある場合や、複数のレンズを持っている場合には、大きめのフィルターとステップアップリングの組み合わせが非常に便利です。

おすすめ可変NDフィルター3選

ここでは、初心者にも使いやすいと評判の可変NDフィルターを3つご紹介します。

K&F Concept 82mm マグネット可変NDフィルターND2-ND32

K&F Conceptの82mm可変NDフィルターは、ND2からND32まで調整できる、個人的にもっとも使いやすいと感じる可変NDフィルターです。

TRUE COLORコーティングにより、色味を自然に保ちつつムラやフレア、ゴーストを効果的に抑制します。高品質なガラス素材を使用しており、クリアな画質を維持します。総合的にはコストパフォーマンスに優れたおすすめのフィルターです。

また、取り付けはマグネットで装着可能なので、通常のねじ込みより素早くNDフィルターの脱着が可能です。

特徴

  • 調整範囲:5ストップ(1ストップ~5ストップ)
  • クロスバンド現象を最小限に抑える可変幅に押さえている
  • 高品質なマルチコーティングで色かぶりを防止
  • 薄型フレームで広角レンズにも対応
  • マグネット取り付け対応
  • コストパフォーマンスがかなり高い

NiSi 可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops ND2-32

NiSiの可変NDフィルターTRUE COLOR VARIOは、写真撮影や映像制作において非常に優れた性能を発揮するアイテムです。このフィルターは、1つめに紹介した「K&F Concept ND2-ND32」と同じく、ND2からND32までの1から5ストップの減光が可能で、幅広い撮影シーンに対応できます。特に、色の変化に強く、風景写真や動画撮影での長時間露光や背景のボケ表現に最適です。

スイフトシステム対応
NiSiのスイフトシステムは、複数のフィルターと組み合わせて使うことができ、使いたいフィルターをあらかじめレンズに取り付けているベースに押さえ込むことで簡単にフィルターを取り付けることができます。これによりフィルターの組み合わせや交換がねじ込み式と比べて格段に早くなります。

特徴

  • 調整範囲:4ストップ(5ストップ~9ストップ)
  • TRUE COLORコーティングで色味を自然に保ち、フレアやゴーストを抑制。
  • 頑丈な素材で作られており、長期間の使用にも耐える設計。
  • スイフトシステム対応

K&F Concept NANO-X 可変NDフィルター ND32-512)

K&F ConceptのNANO-XバリアブルNDフィルター(82mm, NDX32-512)は、ND2-32では減光が不足するシーンに対して32-512で対応可能な幅広い調整範囲を持っています。コストパフォーマンスに優れており、高品質なナノコーティングにより色味の変化やフレアを効果的に抑制します。

国内正規品なので安心して使用でき、初心者からプロまで幅広くおすすめできる一品です。軽量で扱いやすく、多様なレンズにも対応できるため、持ち運びやすさも魅力の一つです。

特徴

  • 調整範囲:4ストップ(5ストップ~9ストップ)
  • 撥水・防汚コーティングでメンテナンスが容易
  • 高強度のフレームで耐久性が高い

まとめ

NDフィルターは、光量をコントロールして撮影の幅を広げてくれる頼もしいアクセサリーです。特に可変NDフィルターは、初心者の方でも使いやすく、1枚でさまざまなシーンに対応できるためおすすめです。

露出の調整で悩んでいる方や、表現の幅を広げたいと考えている方は、ぜひ可変NDフィルターを試してみてください。今回ご紹介したフィルターを参考に、自分の撮影スタイルや予算に合ったものを選びましょう。可変NDフィルターを活用して、より創造的で魅力的な写真を撮影してみてはいかがでしょうか。

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