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買う前に知りたい【デメリット】フルサイズミラーレスカメラのポイント

フルサイズミラーレス

フルサイズのミラーレスカメラは、高画質でプロ仕様の撮影が可能な魅力的なカメラですが、実はデメリットもあります。
この記事では、フルサイズミラーレスのデメリットをテーマに、購入前に知っておくべき注意点を詳しく解説します。カメラ選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

フルサイズミラーレスのデメリットとは?

フルサイズミラーレスカメラの主なデメリットは以下の通りです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

カメラ本体とレンズが重い・大きい

フルサイズミラーレスカメラは、大きなセンサーを搭載しているため、カメラ本体やレンズが一般的に重くなる傾向があります。

そこで、フルサイズ機とAPS-C機の重さを主要なカメラメーカーごとに表にまとめました。

基本的にはフルサイズ機の方が重い傾向がありますが、すべてのフルサイズ機が重いわけではなく、小型軽量化を実現しているモデルも存在します。一概に重いとは言い切れない点も押さえておきましょう。

SONY ソニー(※本体重量はバッテリー・メディア含む)

機種フルサイズAPS-C
α7 IV約658g
α7R V約723g
α7S III約699g
ZV-E1約483g
α6700約493g
α6400約403g

※ZV-E1は総画素数が約1290万画素にとどまるものの、APS-C並のコンパクトな本体重量です。2023-2024にはこのようなコンデジ感のあるフルサイズ機も少しずつ登場しています。

Canon キヤノン(※本体重量はバッテリー、メディア含む)

機種フルサイズAPS-C
EOS R5 II約746g
EOS R6 II約670g
EOS R5約738g
EOS R7約612g
EOS R8約461g
EOS R10約429g

FujiFilm 富士フィルム(※本体重量はバッテリー、メディア含む)

機種中判APS-C
GFX 100 II約948g
GFX 100S II約883g
GFX 50R約775g
X-H2S約660g
X-T5約557g
X100VI約521g

Nikon ニコン(※本体重量はバッテリー、メディア含む)

機種フルサイズAPS-C
Z8約910g
Z6 III約760g
Zf約710g
Z50 II約550g
Z30約405g
Z fc約445g

Lumix パナソニックルミックス(※本体重量はバッテリー、メディア含む)

機種フルサイズマイクロフォーサーズ
DC-S5M2約910g
DC-S5M2X約760g
DC-S9約445g
DC-GH7約550g
DC-GH6約405g

表の通り、フルサイズのミラーレスカメラは、APS-Cサイズのカメラに比べて本体が重くなる傾向があります。これは、センサー自体が大きいため、それを収めるボディの設計も必然的に大型化することが主な理由です。

ただ、近年少しずつ、コンパクトなフルサイズ機も登場しています。Panasonicの「DC-S9」やキヤノン「EOS R8」、ソニー「α7C II」「α7C」「α7CR」「VLOGCAM ZV-E1」などはフルサイズでありがながかなりのコンパクトな機種もあるため、一概にフルサイズ=思いと決めつけるのも良くありませんが、相対的にフルサイズ機の方が重い機種が多いのも事実です。

また、フルサイズミラーレスカメラは、各メーカーのフラッグシップ(看板商品)として位置づけられることが多く、だからこそ、メーカーは製品の耐久性にはかなりのこだわりを見せています。

ボディの防塵・防滴性能を高めるため、上質な素材を惜しみなく使用し、丈夫な作りにしています。メーカーも高い信頼性を確保するために使われる頑丈な素材や部品が、結果としてカメラの重量増加につながってしまいます。つまり、プロ向けの高性能と信頼性を追求した結果、重くなってしまうというわけです。

また、センサーサイズが大きいことで、対応するレンズもその光学設計に伴って大きく重くなりがちです。たとえば、広角から望遠まで幅広く対応するズームレンズや明るい単焦点レンズなどは、フルサイズ対応モデルでは特にサイズが大きくなる傾向があります。

そのため、携帯性や取り回しの面でAPS-C機種と比べると不便に感じることも少なくありません。

コストが高くなりがち


フルサイズミラーレスカメラを検討する際、やはり気になるのがコストです。その価格の高さには、いくつか明確な理由があります。

本体価格の違い

まず注目したいのはカメラ本体の価格です。エントリーモデルでも20万円前後からスタートし、上位モデルになると40万円を超えることもあります。一方で、APS-C機は10万円前後から購入可能で、上位モデルでも20万円台に収まることが多く、価格の差は歴然です。

レンズの価格差

本体価格以上に重要なのが、レンズにかかるコストです。フルサイズ用レンズは、より大きなセンサーをカバーするため、大型化が避けられません。その結果、製造コストも上昇し、価格が高くなる傾向があります。

例えば、ソニーの標準ズームレンズを比較すると:

APS-C用 E 16-55mm F2.8 G:約12万円
フルサイズ用 FE 24-70mm F2.8 GM II:約32万円
このように、フルサイズ用のレンズはAPS-C用の2倍以上の価格になることも珍しくありません。

また、フルサイズカメラの性能を最大限に活かすためには、質の高いレンズが欠かせません。そのため、システム全体を揃えると、100万円を超える出費になることもあります。

周辺機器にも追加コストが

フルサイズカメラを運用するには、周辺機器にもコストがかかります。

例えば 、

大容量バッテリー:フルサイズカメラは消費電力が多いため、予備バッテリーが必要です。
三脚:耐久性や安定性を求めると、高価なモデルが必要になる場合があります。
カメラバッグ:大型の本体やレンズを収納するために、容量の大きいバッグが求められます。

これらの付属品を揃えると、トータルのコストはやはり大きくなります。

バッテリー持ちが悪い

ミラーレスカメラを使っていて、ちょっと不安になるのがバッテリーの減りの早さ。特にフルサイズミラーレスは、バッテリーの持ちの思った以上に激しと感じることがあります。

なぜそんなに電池を消費するのか?

理由は、フルサイズミラーレスは大きな撮像素子を常時駆動させながら、高精細な電子ビューファインダーにリアルタイムで映像を表示し、ボディ内手ブレ補正も動かし続ける——これらすべてがそれなりの電力を必要とします。

具体的な撮影可能枚数を見てみましょう。

一般的なフルサイズミラーレスでは、1回の充電で250~350枚程度。一方、APS-Cミラーレスは400~500枚撮影できることが多いです。さらに一昔前の一眼レフカメラだと、800枚以上撮れるモデルも珍しくありませんでした。

これは特に以下のような場面で頭を悩ませることになります。

  • 旅行先での終日撮影
  • イベントやインタビューなどの長時間撮影
  • 寒冷地での撮影(低温でバッテリーの消耗が加速)
  • タイムラプス撮影
  • 野鳥や野生動物の撮影で、電源のない場所での長時間待機

対策としては、予備バッテリーを2〜3個持ち歩くのが一般的です。でも、フルサイズ用のバッテリーは1個5000円から1万円程度と、これも侮れない出費になってきます。

バッテリーを長持ちさせるコツ

  • こまめにカメラの電源を切る
  • 液晶モニターの明るさを控えめに
  • 不要な時はボディ内手ブレ補正をオフに
  • USB給電可能な機種なら、モバイルバッテリーを活用

といった工夫で、ある程度バッテリー消費を抑えることができます。

とはいえ、「バッテリーの減りが早い」というのは、フルサイズミラーレスの宿命的な特徴といえます。

予備バッテリーの購入は、レンズと同じく、システムを組む上での必須投資として考えておくのが無難です。特に撮影が趣味から仕事へとステップアップしていく場合は、この点は重要なポイントとなってきます。

撮影データが大きい

フルサイズミラーレスの高画質な写真には、それなりの”代償”が伴います。それが、データ容量の大きさです。

たとえば、最近のフルサイズミラーレスでは4000万画素を超える機種も珍しくありません。

SONYのα7R Vなら6100万画素、Nikonの Z8なら4570万画素。RAW画像1枚あたりのファイルサイズは60MB〜80MB、場合によっては100MBを超えることもあります。

一方、APS-Cカメラの多くは2000万〜3000万画素程度で、RAWファイルは25MB〜35MB程度におさまります。

これが実際の撮影でどう影響するのか、具体的に見てみましょう。

例えば、32GBのメモリーカードを使用した場合:

  • APS-C機:RAWで約900枚
  • フルサイズ機:RAWで約400枚

結婚式の撮影なら1000カット以上、スポーツイベントなら数千カットを撮ることもありますね。

そうなると、メモリーカードの容量不足や、パソコンのストレージ残量に頭を悩ませることになります。

さらに現実的な問題として:

  • 画像転送に時間がかかる
  • バックアップ作業に時間がかかる
  • クラウドストレージの容量を圧迫
  • 写真編集時、パソコンの動作が重くなる
  • 外付けHDDなどの追加購入が必要に

対策としては:

  • 大容量・高速なメモリーカードを用意(できれば複数枚)
  • 画質モードを状況に応じて使い分ける
  • 不要な写真はその場で削除する習慣をつける
  • RAW+JPEGの同時記録は本当に必要な時だけに

なお、近年では「ロスレス圧縮RAW」や「中サイズRAW」など、データサイズを抑える機能を搭載する機種も増えてきました。とはいえ、フルサイズならではの高精細な描写を活かすなら、大容量データの扱いは避けて通れません。

記録メディアや保存環境の準備は、レンズやバッテリーと同様、フルサイズシステムを組む際の重要な検討ポイントの一つと考えておくべきでしょう。

フルサイズミラーレスは誰に向いている?

フルサイズミラーレスカメラは、その高性能と多機能性から、特定のニーズや目標を持つ人々に特に適しています。以下に、フルサイズミラーレスが向いている人の特徴をまとめました。

プロフェッショナルな写真・動画撮影を目指す人

フルサイズカメラは、広いダイナミックレンジや高感度性能が求められるプロフェッショナルな現場に最適です。仕事でポートレート、風景、商品撮影、または映像制作を行う方にとって、その画質や操作性は大きなメリットになります。

  • 高解像度での撮影が必要な商業写真。
  • 低照度環境での撮影が多い夜景やイベント撮影。
  • シネマライクな映像を求める動画クリエイター。

写真や映像を趣味として本格的に楽しみたい人

趣味の範囲でも、写真や動画に真剣に取り組む人にはフルサイズミラーレスがおすすめです。その高画質と自由度の高さは、クリエイティブな表現を追求する楽しさを提供してくれます。

  • 自然のディテールを忠実に描写する風景写真。
  • 美しい背景ボケが求められるポートレート。
  • 動きの速い被写体を正確に捉えるスポーツ写真。

レンズ交換やカメラシステム全体に投資できる人

フルサイズカメラを使いこなすためには、カメラ本体だけでなく、レンズや周辺機器にも一定の投資が必要です。そのため、機材を揃える予算がある人や、写真・動画を長期的に続けていく覚悟がある人に向いています。

  • 高性能なレンズを組み合わせた多彩な表現。
  • システム全体に投資し、長く使い続ける計画がある。

作品をアウトプットして評価されたい人

フルサイズカメラは、画質が求められる場面で真価を発揮します。SNSや展示会で作品を発表したり、クライアントに納品する場合に、そのクオリティは一目瞭然です。

  • 写真展やコンテストに出品する。
  • クライアントワークで信頼性の高い機材を使いたい。

将来的に中判カメラなど、さらに高性能な機材へのステップアップを考えている人

フルサイズカメラは、プロフェッショナルな写真・動画制作への入り口として理想的です。中判カメラや映画制作用のカメラへのステップアップを視野に入れている場合、そのスキルや経験を積むにはうってつけです。

一方で、フルサイズミラーレスが向いていない場合も?

一方で、以下のような方にはAPS-Cやマイクロフォーサーズなど、より軽量でコストを抑えられるカメラが適している場合があります。

  • 軽量・コンパクトな機材を求める人。
  • 予算が限られており、コストを抑えたい人。
  • 初心者で、まずは手軽に写真を楽しみたい人。

フルサイズカメラは、本格的に写真や動画に取り組みたい人や、高いクオリティの表現を目指す人に最適です。その性能は、趣味からプロフェッショナルまで幅広いニーズに応えますが、システム全体のコストや重さも考慮する必要があります。

まとめ: デメリットを理解した上で、あなたに合うカメラ選びを

フルサイズミラーレスカメラは、確かに魅力的な機材ですね。高画質、豊かな階調表現、美しいボケ味など、写真表現の可能性を大きく広げてくれます。

しかし同時に、今回紹介したようないくつかの重要なデメリットも存在します。

大きな本体とレンズによる携帯性の低下、システム全体でかかる高いコスト、気になるバッテリーの持ち、そして大容量の画像データの取り扱いなど。これらは、撮影スタイルによっては深刻な課題となり得ます。

ただし、これらのデメリットは「欠点」というよりも、高性能な機材が持つ「特性」と捉えるべきかもしれません。プロフェッショナルな現場や、本格的な写真表現を追求する場面では、これらのデメリットを補って余りある価値を提供してくれるはずです。

フルサイズミラーレスのメリット・デメリットを十分に理解した上で、自分の撮影スタイルや予算に合わせて判断することが、後悔のない選択につながるでしょう。

高性能な道具は、使い手の技術と情熱があってこそ、真価を発揮します。フルサイズミラーレスカメラが、あなたの写真ライフをより豊かにする選択となることを願っています!

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