Appleが新しく発表したMacBook Proは、「M4」「M4 Pro」「M4 Max」の3種類のチップを搭載し、14インチと16インチのモデルが選べます。
Macを選ぶ際によく目にする「コア」という言葉。スペック表で「M4は〇コア」「パフォーマンスコアが〇個」などと書かれていますが、具体的に何を意味するのか分かりづらいですよね。
この記事では、Appleシリコンチップの「コア」について分かりやすく解説します!
コアとは?
「コア」とは、プロセッサー(CPU)の中で計算を行う部分のことです。イメージとしては「作業を担当する人」のようなもの。
- 1コア = 1人の作業員
- 2コア = 2人の作業員
- 8コア = 8人の作業員
コアの数が多いほど、同時に処理できる作業が増え、全体のパフォーマンスが向上します。
例えば、引っ越し作業を想像してみてください。作業員が1人だけなら時間がかかりますが、人数が増えれば作業が効率的に進み、短時間で終わります。
コアの数が多いCPUも同じように、同時に多くのタスクを処理できるのです。
MacBook Pro Appleシリコンの2種類のコア
Appleのシリコンチップは、内部構造としてパフォーマンスコア(Pコア)と効率コア(Eコア)の2種類のコアで構成されています。
パフォーマンスコアは高い処理能力を求められるタスクに最適化されており、効率コアは省電力を重視しながら軽量な処理を担当することで、全体的なパフォーマンスと電力効率のバランスを実現しています。
パフォーマンスコア(Pコア)
- 処理速度重視:高性能で負荷の高い作業を高速処理
- 用途:動画編集、3Dレンダリング、ゲーム開発、音楽制作など
- 電力消費:高いが、作業スピードを優先
- 仕組み:単一のコアでより複雑な計算を短時間で処理し、システム全体のパフォーマンスを向上させる
- 例えるなら:「熟練の専門家」―複雑で時間のかかる作業を正確にこなす
効率コア(Eコア)
- 省エネ設計:電力消費を抑えつつ、基本的な作業をこなす
- 用途:ウェブ閲覧、メール処理、文書作成、軽量アプリの動作
- 電力消費:非常に低く、バッテリー駆動時間を延ばす
- 仕組み:シンプルなタスクを低消費電力で処理し、バッテリーの持続時間を最適化する
- 例えるなら:「一般的な作業員」―ルーチンワークを効率的に処理し、システムの負荷を軽減
この2種類のコアを組み合わせることで、Macは効率よく動作し、パフォーマンスと電力効率のバランスを最適化できます。
MacBook Pro Appleシリコンの2種類のコア
それぞれのモデルのコア数は以下の通り。
| 14インチモデル | Pコア | Eコア | CPU合計 | GPU |
|---|---|---|---|---|
| M4 | 4 | 6 | 10 | 10 |
| M4 Pro | 8 | 4 | 12 | 16 |
| M4 Pro(上位) | 10 | 4 | 14 | 20 |
| M4 Max | 10 | 4 | 14 | 36 |
| 16インチモデル | Pコア | Eコア | CPU合計 | GPU |
|---|---|---|---|---|
| M4 Pro | 10 | 4 | 14 | 20 |
| M4 Pro(上位) | 10 | 4 | 14 | 20 |
| M4 Max | 10 | 4 | 14 | 32 |
| M4 Max(上位) | 12 | 4 | 16 | 40 |
特にGPUのコア数が多いほど、映像や写真編集時の描画がよりスムーズになります。
ちなみに、2025年現在ではApple M2 Ultraチップ(Mac ProとMac Studioに搭載)が24コアCPU、60コアGPU(オプションで76コアGPUまでカスタム可能)と最高値となっています。
コア数が影響する作業・しない作業
| 影響する作業 | 影響しない作業 |
|---|---|
| 動画編集・エンコード | ウェブブラウジング |
| 3Dレンダリング | 文書作成 |
| 複数アプリの同時使用 | メールチェック |
| 高解像度写真の一括処理 | 軽いアプリ使用 |
用途別おすすめモデル
クリエイティブ作業(動画編集・グラフィック)
- 長時間の4K/8K動画編集 → M4 Pro / M4 Max がおすすめ
- 30分以内の動画編集 → M4 でもOKだが厳しい場合も多い
- DaVinci Resolveで複雑なアニメーションや3D編集 → M4 ProかMax 以上、もしくは Mac Studio も選択肢に。
M4になり性能が高くなったとはいえ、4K以上でアニメーション(パーティクル生成等)や3Dレンダリングは挙動がカタつくことがまだまだあります。
一般使用(ウェブ・メール・軽い編集)
- 普段は軽作業、たまに重いファイルを扱う → M4 / MacBook Air
- 4000万画素のRAW写真レタッチ(約200MB/16bit)程度なら → MacBook AirやMacBook Pro(M2 / M4)でも十分
まとめ
コア数が多いほど処理能力は高まりますが、それが必ずしも最適な選択とは限りません。用途に合ったコア数を選ぶことが重要です。
例えば、ウェブブラウジングや文書作成が中心なら、高性能なM4 Maxじゃなくても、M4やMacBook Airでも十分なパフォーマンスを発揮できます。一方で、動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷な作業を行う場合は、やはり多くのパフォーマンスコア(Pコア)を備えたM4 ProやM4 Maxが適しています。
せっかくコア数が多いモデルを選んでも、パワーを持て余すとコストの無駄になってしまいます。特にGPUコアの多いモデルは映像制作やゲーム開発向けなので、高いお金を出してまで買う必要がなかったり、それほどパフォーマンスが向上しないということもあります。
最適なMacBook Proを選ぶために、性能・価格・用途のバランスを見極め、自分の作業スタイルに合ったモデルを選びましょう。
Apple公式 Macbook Pro Webサイト (https://www.apple.com/jp/macbook-pro/specs/)

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